こんにちは! トミーです。
今回は、全てのカロリーが同じではないvol.8です。今回も糖質が太りやすい理由を紹介していきます。皆さんがよく耳にするブドウ糖に焦点を当てて説明していきます。
ブドウ糖は、私たちのエネルギー源になる物質の一つで、砂糖を構成する糖のひとつでもあります。また、加工食品によく使われる異性化糖(果糖ブドウ糖液糖やブドウ糖果糖液糖)や、お米や小麦などの主食に多く含まれる糖でもあり、「糖質」と聞くと真っ先に皆さんが思い浮かべるものではないでしょうか。そんなブドウ糖を取り過ぎてしまうと、どうなるのでしょう……?
目次
余ったブドウ糖は体脂肪になる
果糖と同様、私たちの体内に大量にブドウ糖が入ると、もれなく体脂肪に変換されます。
ブドウ糖は吸収されると血液中に取り込まれます。血液中に取り込まれたブドウ糖は、血流に乗って脳に運ばれたり、膵臓から出されるインスリンという物質によって、筋肉や肝臓のエネルギータンクの中に運ばれたりします。しかし、タンクに入りきらずに余ってしまったブドウ糖は、体脂肪に変換されて蓄積されます。糖質の摂り過ぎは体脂肪の増加に繋がることは言うまでもありません。
食べ過ぎを招く悪循環
ブドウ糖を一度に大量に摂取することは、糖質を求める悪循環に繋がります。大量のブドウ糖が一度に血中に運ばれると、血中ブドウ糖濃度(血糖値)は急上昇します。膵臓はそれを早く組織に届けようとインスリンを大量に分泌します。しかし、私たちの体は大量のブドウ糖を一度に処理することに慣れていないため、大概の場合インスリンを出し過ぎます。その結果、血糖値を下げすぎてしまいます。
この血糖値が急上昇し、その後すぐに急降下する現象を「血糖値スパイク」と言います。この過程でエネルギータンクに入りきらなかったブドウ糖は体脂肪になります。
また、血糖値スパイクが起こった後は平常時よりも血糖値が下がるため、脳はエネルギー不足に陥っていると錯覚します。そして、また糖質を求めてしまうという悪循環になりかねません。
うーん、ちょっと説明が長かったですね(笑)。今までの説明を簡単に言うと以下のようになります。
膵臓:「うわ、血管にブドウ糖めっちゃ入ってきたやん。とりまインスリン出して全身に届けるぞ。あ、インスリン出し過ぎて血糖値下げすぎちゃった……(汗)」(血糖値が急上昇するとほぼ毎回これが起こる。)
脳:「あれ? いつもより流れてくるブドウ糖が少ないぞ。きっとエネルギーが不足しているんだ。エネルギーを補給しないと! よし、何か食べろって命令しよう」。
このように、ブドウ糖が体内に一度に大量に入ると、余ったブドウ糖が体脂肪になるだけでなく、さらに余分な糖質を摂取してしまう事になりかねません。
血糖値スパイクを起こしやすい食品は次の記事で紹介します。
まとめ
いかがだったでしょうか。やはり、糖質は他の栄養素よりも太りやすい栄養素であるようです……。最後に復習も兼ねて、Part.1からPart.4までのまとめをしたいと思います。
もちろん、太りやすいから糖質を極端に制限するとか、脂質は太りづらいからいくら食べても大丈夫とか、そういうわけではありません。何事もバランスが大事だと思います。今回の記事が、皆さんにとって少しでもプラスになれば幸いです。読んでいただきありがとうございました。
次回はvol.5~vol.8までの内容を踏まえた具体的な行動方法の例を紹介します。
▽主な参考文献▽
・眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話
牧田 善二(著) Amazon