なぜ糖質は太りやすいのか?2つの理由を解説!

こんにちは! トミーです。

 今回は、全てのカロリーが同じではないvol.7です。今回は糖質の話です。糖質の摂り方を間違えると太ると言うことは多くの人が知っていると思います。今回は、糖質が太りやすい栄養素である理由をいくつか紹介したいと思います。

「満腹物質」が分泌されない

 以前の記事、「脂質では太らない!脂質は食欲を抑える」で紹介したように、脂質が吸収される過程では満腹感を感じさせる物質がよく分泌されます。たんぱく質も同様です。しかし、糖質が体の中に入っても、満腹感を感じさせる物質があまり分泌されません。菓子パンやお菓子って、食べてもあまりお腹いっぱいになりませんよね。それは、私たちが糖質で満腹感を感じづらいことが理由の一つです。

一度に大量に入ると、脂肪になる

 私たちの身体は、糖質を素早く吸収するようにはできていません。例えば、糖質の一種である果糖は肝臓で処理されます。一度に大量の果糖が肝臓に入ってくると、「ヤバ、果糖がめっちゃ入ってきた! 処理できないから、体脂肪に変えて蓄えておこう。」といった状態に陥ります。肝臓は果糖を処理しきれず、それを体脂肪として蓄えるのです。

 現代に流通している甘い飲料や加工食品中の糖質は非常に速く吸収されるものが多いです。例えば、甘い飲料によく使われる「果糖ブドウ糖液糖」は、体に入ると素早く吸収されます。一度に大量に入ってきた果糖は肝臓で処理しきれずに体脂肪として蓄えられます。

 また、これに当てはまるのは甘い飲料だけではありません。お菓子などに良く使われる砂糖も、果糖とぶどう糖からできています。私たちの身体は、素早く吸収される大量の糖質を処理するようにはできていないのです。

果糖ブドウ糖液糖って何?

 果糖ブドウ糖液糖とは、果糖を50%~90%含む異性化糖のことです。異性化糖とは、主にトウモロコシから作ったブドウ糖と果糖を主成分とする液体です。果糖含有量が50%未満の異性化糖は「ブドウ糖果糖液糖」とよばれています。

次回予告

 今回は比較的深く掘り下げた内容でしたが、いかがだったでしょうか。糖質で満腹感を感じづらいということは、甘くて美味しい物を沢山食べられるということですね。ある意味幸せなことだな、とこの記事を書いていて思いました(笑)。次回の記事では、糖質が太りやすい理由をもう少し紹介します。

 今回はこれで以上です。今回の内容が、皆さんにとって少しでもプラスになれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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▽主な参考文献
・世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術
 アイザック・H・ジョーンズ(著) Amazon
・人体600万年史 下―科学が解き明かす進化・健康・疫病 
 ダニエル・E・リーバーマン(著) Amazon