再び、湯沢町・十日町へ

湯沢町、十日町、新潟


こんにちは! トミーです。

皆さんがお気に入りの場所はありますか?

「なんだか雰囲気が良いなあ」

「町並みが綺麗で好きだなあ」

「ここなら現実逃避できる!」

…など、理由はともあれ、地域や建物といったお気に入りの場所や好きな場所は誰にでもあるのではないでしょうか。

私が全国津々浦々を回った中でも、好きな場所の一つは、雪が残っている新潟県湯沢町と十日町市です。町の雰囲気や空気感などが特にお気に入りで、今回は2年ぶりの訪問となりました。

今回は、その時の出来事を紹介します。

越後湯沢に到着

越後山脈の長いトンネルを抜けると、上越新幹線はすぐに越後湯沢駅のホームに到着します。湯沢町の中心部は、細長い盆地に位置しており、南北にのびる平野部を取り囲むように標高2000m級の山々がそびえ立ちます。新幹線のホームに降り周囲を見渡すと、高くて傾斜のある山々の近さに驚く人は多いことでしょう。

越後湯沢駅構内は、スキー板やスーツケースを持った人で溢れていました。以前訪れたときは暖かい時期の平日だったため、駅構内は閑散としていましたが、今回訪れたのはスキーシーズンの日曜日。人口密度はおそらくラッシュ時間の東京駅並みで、あまりの人の多さに驚きました。

「本日越後湯沢駅を発車する新幹線の指定席は満席です・・・」

こんなアナウンスも聞こえてきました。スキーシーズンに湯沢に訪れるときは、新幹線は期間に余裕をもって予約しておくといいかもしれませんね。

名店でへぎ蕎麦を頂く

繁蔵のへぎ蕎麦

 人の海をかき分けながら、北越急行ほくほく線のホームに向かいます。これから十日町に移動します。針葉樹と雪のコントラストや山肌がかすかに見える雪山、一面の平坦な銀世界など様々な雪景色を見ながら、電車に揺られること30分。十日町駅に到着。

 現地は雨でした。幸いにも駅の近くにスーパーがあり、折りたたみ傘を購入。天気を確認しない癖が裏目に出ました(でも意外となんとかなります笑)。

 傘の購入後に昼食をとりました。訪れたのは、「田麦蕎麦繁蔵」。全国から人が集まる名店なんだとか。

クラシック音楽が流れる和洋折衷でおしゃれな店内で、魚沼地方発祥の蕎麦である「へぎ蕎麦」をいただきました。見ためのみずみずしさと、噛んだときの食感がとっても印象的。見た目に反する食べ応えに驚きました。

 へぎ蕎麦に使われる蕎麦には、つなぎに「ふのり」という海藻が使われています。蕎麦つゆをつけずに麺だけで食べてみると、「ふのり」の香りを口の中で強く感じることができます。

 繁蔵は蕎麦だけでなく、蕎麦ガレットなどのスイーツメニューも充実。食事だけではなく、カフェに行く感覚でお茶することもできるお店です。

 十日町を訪れた際には、是非立ち寄ってみてください!

公式HP

越後妻有現代美術館

アーティストチーム「目」による作品「movement」

 昼食後に訪れたのは、越後妻有現代美術館。十日町駅から徒歩でアクセスすることができます。灰色を基調とした正方形の外観が、雪国特有の曇り空と調和しながらも現代みを帯びています。

 特に印象に残った作品は、重力を可視化した「Force」と小さな時計をムクドリの群れのように配置した「movement」。前者は名和晃平の作品で、後者はアーティストチーム「目」の作品です。

 美術館に行くたびに、芸術家の発想や物事を見る視点、表現方法には驚かされます。自分ができる範囲で、作品を色々の視点で見たり、あれこれ想像したりするのも楽しみ方の一つ。

 「Force」「movement」ともに、展示空間そのものも作品としているインスタレーション作品です。妻有現代美術館へ訪れて、自分にとっての新たな視点を開拓したり、心をリフレッシュしたりしてみてはいかがですか?

公式HP

温泉珈琲

温泉珈琲は、湯沢での楽しみの一つ。温泉水で淹れた珈琲は、酸味があるものの暖かみのあるまろやかさが際立っている印象で、苦みは少なく、色はブラウンに近いです。フレンチプレスで抽出するため、珈琲の油分が損なわれずにフルーティーな味わいを楽しめるのも魅力の一つ。

温泉珈琲は、越後湯沢駅構内のカフェ「越後湯沢んまや」や駅前のカフェ「温泉珈琲水屋」などで注文することができます。私は前者の「んまや」で飲みました。おしゃれで落ち着いた店内で、よければスイーツも楽しみながら、温泉珈琲を片手にリラックスしてみてはどうでしょうか。

宿泊先へ

郷土料理「のっぺ」をアレンジした「のっぺ煮」。一般的なのっぺにはない旨味やとろみがあって美味しかったです。

温泉珈琲を飲んだ後は、宿泊するホテルでまったりと過ごしました。日本人だからでしょうか、畳敷きの部屋はいいものですね。夕食には魚沼産コシヒカリや郷土料理「のっぺ」をアレンジした「のっぺ煮」などの特産品をいただきました。特産品や郷土料理を味わうことも、旅の楽しみの一つです。

2日目の朝

朝、目を覚まして部屋の障子を開けると、辺りがかなり曇っていました。山々の輪郭は、空気の濁りに混ざって、かすかに浮かび上がっている程度。これはこれで、また良い景色です。

朝食でも、魚沼産コシヒカリを出してくれました。タンパク源のおかずが多く、食後はかなり満腹感を感じました。

私自身、健康にはかなり気を遣っています。自分の体で人体実験をして、自分は朝食を摂った方が良い体質であると感じています。朝食の内容も、何でもいいわけではありません。炭水化物を適量取らないと午前中頭が回らない。タンパク質も適量取らないと、一日を通してお腹が減ります。炭水化物、タンパク質ともに、朝食で取り過ぎても取らなさすぎてもだめなようです。こちらも、朝に炭水化物抜いたらどうなるか、など自分の体で実験したことがあります。

 提供された朝食は、朝にある程度のタンパク質が必要な私の体質でも、かなり多かったです。朝に久しぶりにたくさん食べたせいか、朝食後は体を動かしたいという欲に駆られました。

散策

湯沢町は、とにかく坂が多い印象です

 宿を出てからは、越後湯沢駅や宿の周辺を散歩しました。歩道の積雪は新しいものでした。靴で踏んだときのモフモフとした感触がとっても好きなんです(笑)。

冒頭でも述べたとおり、私は冬の湯沢町の雰囲気や空気感などがとても好きです。何も考えずに、お気に入りの場所を散歩するのはとても気分が良く、リラックスできます。

おわりに

いかがだったでしょうか。

 湯沢町がある湯沢盆地は、周りが山に囲まれた細長い土地です。山が近く、迫力があります。また盆地面積は決して広くないものの、上越新幹線や関越自動車道が通っており、コンパクトながら交通の便が良い町だと感じています。また越後湯沢駅や宿が建ち並ぶ場所は山に近く、傾斜が多い印象です。私は全国のほぼ全ての新幹線区間を乗車しましたが、新幹線駅周辺に傾斜が多い場所はそれほど多くありません。独特の地形で、食に恵まれ、関東と上越の連絡口である湯沢町に足を運んでみてはいかがですか?

今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。