こんにちは! トミーです。
今回の記事では、一人旅の魅力と一人旅に対する私の考えを紹介したいと思います。
皆さん、特に一人旅に行きたいけど勇気が出ない人に、行動するきっかけを提供できれば幸いです。
目次
自分自身と会話できる
一人旅の魅力としてまず挙げられるのは、自分自身を知る機会になるという事!
一人旅では、自分が好きなところに、好きなように行く事ができるからです。
例えば、一人旅で行った場所や感じた事などを振り返ると、自分がどのようなものに興味を持っているかがはっきりとしてくると思います。
私の場合、旅先では資料館や博物館、美術館を必ず訪れます。知的好奇心が高いからだと思います。ご当地ラーメンよりも郷土料理を食べる事が多いです。日本の「古き良き」料理を食べたいからだと思います。温泉旅館やゲストハウスに泊まる事が多いです。いい食事を食べたり温泉に入ったりしたいから、そして色々な人と話してみたいからだと思います。
その他、色々な事や傾向がわかってきます。
このように、自分が何を大切にしているのかがよく現れるのが一人旅の特徴であり、魅力の一つでもあると思います。
新たな世界を知るきっかけとなる
また、一人旅は、新たな分野に興味を持つきっかけとなると思います。
新しい分野に興味を持つトリガーは日常にもあります。しかし、一人旅では、そのトリガーが圧倒的に多いと思います。非日常的で新しい刺激が多いからです。
例えば、福島県への一人旅をきっかけに、塩麹に興味持ちました。三五八漬けと呼ばれる郷土料理と、鶏肉の吟醸焼を食べた事がきっかけです。旅の後はほとんど毎日塩麹を使った料理を作ってしまいました。また、発酵の仕組みなどを調べるきっかけにもなりました。
私の場合ですが、新たな分野に興味を持つのは、人と一緒に旅をするときよりも、一人で旅をする時の方が多いです。誰かと一緒に旅をする時には、その人とのコミュニケーションや感情の共有を重視するからだと思います。
一人旅は最高の学びと成長の場!
一人旅は、最高の学びと成長の機会だと思います。
一人旅が遊びであり、遊びから学ぶ事が多いと考えるからです。もう少し詳しく紹介します。
一人旅は遊びである?
私は、自らが進んで行く一人旅は遊びだと考えています。
心理学の世界では、「面白さやユーモアを見いだす精神」を「遊びの感覚」としています。自らが進んで行く一人旅は、面白いです。新たな刺激が多いため、旅の至る所に面白さがあります。
また、オランダの歴史家であるホイジンガの著書「ホモ・ルーデンス」では以下のように述べられています。文化人類学と歴史学から「遊び」について考察した著書です。
人を夢中にさせる力の中にこそ遊びの本質があり、遊びに最初から固有なある物が秘められているのである。(中略)自然はわれわれに遊びを、それも他ならぬ緊張、歓び、面白さというものをもった遊びを与えてくれたのである。
ホモ・ルーデンス
すべての遊びは、まず第一に、何にもまして一つの自由な行動である。(中略)遊びが仕えている目的そのものが、直接の物質的利害の、あるいは生活の必要の、個人的充足の外に置かれている。(中略)遊びは日常生活から、その場と持続時間とによって区別される。
ホモ・ルーデンス
私たちは、ただ面白いから遊ぶ。そして、遊びは自由であり、利害関係が無く、時間や空間に制限があり、不確実なものであるとホイジンガは考えているようです。
これは自ら進んで行く一人旅にも当てはまるのではないでしょうか。自分の行きたい場所へ自由に行き、始まりと終わりがあり、決められた場所(旅先)で行動する。そして、自分や他人に損得があるわけでもなく、ただ行きたいから、面白いから旅をする。
「自ら進んで行く一人旅」は、遊びとしてとらえても良いと思います。
遊びの中に学びや成長がある
また、私は遊びの中に学びや成長があると考えています。遊びの一連の流れには不確実性があり、遊びは主体的に行うものだからです。
緊張の要素こそ、遊びのなかでは特に重要な役割を演じている。緊張、それは不確実ということ、やってみないとわからない、ということである。この緊張のなかで、遊ぶ人は各種さまざまの能力が試練にかけられるのだ。
ホモ・ルーデンス
ホイジンガは「ホモ・ルーデンス」でこのようなことも述べています。
不確実な状況に一人で対処したり、感情が動いたりすることが学びや成長に直結するのは言うまでもありません。一人旅では、感情が動いて質の良い経験や生きた知識を得られることが多いと思います。
また、遊びは自ら進んで行うものです。好奇心の赴くままに、自分のやりたいように事を進めることができます。そのようにして得た知識は、学校などで得た受動的な知識よりも記憶に残り自分の身にもなると思います。このように感じている人は多いのではないでしょうか。
狩猟採集民は、面白さやユーモアを見いだす精神、つまり遊びの感覚を日常的に持っていたと言われています。その子供は、大人に拘束されず、好奇心の赴くままに行動し、狩や植物に関する知識を得たり、人間関係のやりくりを学んでいたりしたと言われています。狩猟最終民は、大人も子供も、遊びを通じて学んでいたのです。
一人旅は最高の学びと成長の場
狩猟採集民の事やホイジンガの考察を聞くと、「遊び」は私たちにとって不可欠な事のように思えてきます。「賢い動物ほどよく遊ぶ」と主張する人もいます。私たちが「遊び」を通じて良質な学びを得るようにできているとすら思えます。ちなみに「ホモ・ルーデンス」とは、「遊ぶ人」という意味です。
誰かと遊ぶ事は楽しくて学びもあります。しかし、一人で遊ぶ事も別の良さがあります。狩猟最終民はコミュニティ単位で遊んでいました。しかし、一人での遊びでも学びはあります。
一人旅では、予定外のことに一人で対処しなければなりません。道に迷ったり、予定通りの場所に行けなかったり、交通機関が乱れたりした時に一人で解決しなければなりません。他人を言い訳にもできません。それらを解決していく過程で、色々なことを感じたり、自分の一面がわかったり、覚えていったりするはずです。このような、自ら体験したり感情が動いたりして得た事は、自分にとっての最高の財産となり学びとなると思います。
私個人の感覚ですが、学び度合と成長度合は、人との旅行よりも一人旅の方が高いです。
一人旅に行く勇気が出ない人へ
周りの目は気にしなくていい
一人旅へ行く勇気がない人に、周りの目が気になるという人がいるかもしれません。私も、以前は周りの目を気にしていて、場所によっては一人で出かけられない場所が多々ありました。
しかし、旅先の人にどう思われたって、自分の人生になんの影響もないですよね? 2度と関わらない人にどう思われたって、自分の生活や人生に影響はないです。
旅先の人に特定の印象を与えたからといって、就職試験や院進に不利になるわけではありません。今の人間関係に亀裂が入るわけでもありません。
もし、旅先で居合わせた人とその後関わることがあったとします。
「あの時、一人で◯◯へ来てた人ですか?」
それでも、このようなことを言われるとは到底思えません。
つまるところ、旅先の人にどう思われようと、自分の生活や人生になんの影響も無いのです。
それにも関わらず、周りの目が気になるから、一人旅に挑戦しないのは非常に勿体無い事だと思います。
先延ばしはもったいない!
古代ローマの哲学者であるセネカは、自著「生の短さについて」の中で次のように述べています。
先延ばしは、人生の最大の損失なのだ。先延ばしは、次から次に、日々を奪い去っていく。それは、未来を担保にして、今このときを奪い取るのだ。生きるうえでの最大の障害は期待である。
生の短さについて
この「生の短さについて」は、2000年以上も前に書かれたものです。人々が自分の人生に対する後悔やその短さについて悩んでいるのは昔から変わらない事のように思えます。
「お金貯がまってから」
「時間ができたら」
「もうすこし落ち着いたら」
一人旅だけに言えることではないですが、こんなこと言っていたら、おそらくいつまで経っても一人旅はしないと思います。
先延ばしせずやってみたいことをやるのは、悔いの無い生活を送るために大切なことだと思います。
おわりに
今回は、一人旅の魅力などを紹介してみました。いかがだったでしょうか。一人旅は、楽しくて面白いことがいっぱい! しかも、それ自体が学びにもなり成長もできます! 良いことだらけです!
この記事を読み終えたら、カレンダーで空いている日を見つけてください。次に、行く場所を決めましょう。それができたら新幹線・電車の切符や宿泊施設、レンタカーを予約しちゃいましょう(笑)!
一緒に一人旅を楽しんでいきましょう!
今回は以上です。今回の内容が、皆さんにとって少しでもプラスになれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました!