オンライン授業@実家体験談

 私は前期の授業はすべて、後期も二カ月ほど実家の山形県でオンライン授業を受けていました。インドア派の私は最初こそ喜んでいた部分もありましたが、弊害も多くありました。

 まず何よりわからないことが多かったです。履修登録やその他手続きに関する資料を渡されたものの詳しい説明はなかったため、履修?単位?掲示板?というように用語の一つ一つに詰まって「何がわからないのかわからない」状態でした。

 頼れる人も少なかった中、学生生協のホームページでは先輩方が作成した単位の取り方などを一から説明している動画が載せられており、とても助かりました。また履修に関する質問を学科の先輩方にメールで聞くことができる機会が設けられていたため、何とか履修登録ができました。今思えば意味不明な質問をしていたかもしれませんが、丁寧に回答してくださりました。少しでも不安な部分やわからない部分があれば聞いたほうが良いです。

 ひとつ失敗したなと感じていることは、「単位は多くとるに越したことがないだろう」と思い、上限である30単位分の授業を履修したことです。バイトやサークル活動を行っていなかったため時間に余裕はあったのですが、先生も受講者も双方がオンライン授業に慣れていなかったこと、当時の私はレポートの書き方もよくわかっていなかったことなどが相まって、学んでいるというよりは連日作業をこなしているような感じでした(後期からは対面授業が週に2、3コマあったことや、オンライン授業に慣れたこと、大学全体で課題量や講義内容が改善されたこともあり、取り組みやすくなりました)。

 また、気軽に相談できる人がいなかったことが一番辛かったかもしれません。幸いにも四月に面談があった際にたまたま話せた2、3人の同級生とLINEを交換することができたので、全く相談できる相手がいないということではなかったのですが、次から次へと相談するのは申し訳なく感じてしまい一人で悩むこともしばしばありました。友達作りのために大学に入ったわけではないですが、友達とのコミュニケーションがほとんどないというのは精神的にも厳しいです。他の人も同じような状況だと思うので、勇気を出して積極的に話しかけてみるのも一つの手かもしれません。

 その他にも、とにかく情報を手に入れるためにTwitterで大学用のアカウントを作成し、宇都宮大学の公式アカウントや宇大生をフォローしました。オンライン授業サイトのサーバートラブルなどの些細な情報も拾えたり、オンライン授業の孤独感を和らげられたりとかなり助けられました。

 最後に、これは個人的な問題なのですが私は家で勉強することが苦手で、受験時代もギリギリまで学校に残って勉強するスタイルを取っていました。そんな私にとって一日中家で授業というのは集中力も続かないうえに「外と内の境界」が無くなるような感じがして苦行でした。これに関してはいまだに改善策は見いだせていないのですが「オンデマンド授業でも極力その時間に受講する」ことや、いわゆる「勉強部屋」をつくることが大切かな、と思います。(Zoomなどを行うときは事故を未然に防ぐために必ず家族に言いましょう!)