みやメシ応援隊代表・笹原尚人さん(宇大・地デザ・社基・3年)とU-lab代表・飯泉一馬さん(宇大・工・電電・3年)にインタビューをした。(前編より続く)
――今行っている活動は?
笹原:「CANMUS(キャンマス)」という栃木の人と人をつなぐマッチングサービスのリリースに向けて動いています(2021年4月中旬リリース予定)。栃木で何らかの活動を起こしている人と、何かしてみたいけど何もできていない学生をつなぐマッチングサービスです。みやメシ応援隊を始める前までは、何かしたいという思いをもちながらも何をやっていいのか分かりませんでした。「周りに相談に乗ってくれる人や仲間がいれば良いな」という当時の自分が欲しかったサービスを、今なら実現できるのではないかと思って活動を始めました。
飯泉:アイディアがおもしろいと思うので、サークルビラ一覧サイトなどと連携していこうという話は最近していますね。
笹原:サークルとボランティアなどのすみわけをしっかりして、お互いに行き来しやすくなるような連携ができれば、宇都宮大学がもっと楽しくなるのではないかなと思っています。
――2人にとっての活動のモチベーションは?
笹原:新規事業は自分が感じた「不」を解消するためにやっているので、自分がやったことで少しでもその「不」が解消されたというお客さんの声が聞けることがモチベーションです。
飯泉:基本的には笹原さんと一緒ですね。少し違うとすれば、自分は何か1つ新規性があるものしか基本やらないと思っていて、誰も見たことがないものを色んな人・色んな技術で目の前に実現できた瞬間がいちばんおもしろいなと思っています。あと、U-labのメンバーは自分よりも明らかにおもしろくて尊敬できるところがある人たち。自分よりも優れている人とプロジェクトができることや、プロジェクトを通してその人の考え方に触れられる瞬間が好きでやっている気がします。
笹原:自分は身の回りにある課題意識や事業に対する思いが強い。飯泉君は技術力があるから、それを発揮していかに世の中に効果をもたらすかっていうところに喜びを感じるのかなと思う。
飯泉:そうですね。あと1つとしては、自分にとってのわがままが他の人よりも強いと思っています。「その機能いらなくない?」とか「その技術使って作る意味ある?」というものを、その技術で作ってみたいというわがままは誰よりも強いと思います。例えば、サークルビラ一覧サイトのガチャガチャとか。サークルビラ一覧サイトを作るだけだったらガチャガチャはいらないのですが、絶対に欲しいと思ってひたすら押し切りました。今でもプログラマーの子には「あれは作るのが大変だった」と言われますけど(笑)。
――大学に入学した当初、今のような大学生活になると思っていた?
笹原:本当に考えていなかったですね。起業したいと思ったのもみやメシ応援隊を始めてからです。変わっていったのにはいくつか段階があるのですが、自分の生き方を考えるようになったのは大学2年の夏。ネパールで一人旅をしていたときに出会った日本人女性と話しをして、もっと広い世界を見てみたいと思うようになりました。海外が好きだったことから途上国に関心をもったり、栃木にいるので地方で何かやりたいなと思ったり、色々と探っていましたね。最近では起業家の方に会う機会があって、きらきらしていて楽しそうだなと思いました。自分もそうなれたらいいなと今は考えています。
飯泉:入学した当初か…。何かしら今のような形になるとは思っていました。ただ、具体的にどうなるかはあえて想像しないようにしていて。自分が想像できることってたかが知れていると思っているので、なるべく他の人に影響される人生でいたいなと思っています。だから、1年生の頃から色んな人とお話して、声を掛けられたり紹介されたりしたことをおもしろく学ぶことは今までしてきた気がします。
笹原:飯泉君は色々な人とのつながりがあるからすごいと思う。
飯泉:自分はあまり自慢できることはないけど、1つだけ自慢できることは「人運」が良いことだと思います。誰よりも良い人に出会えるというか、良い人にしか基本的に出会わないと思っているんですよ。だから、紹介されたことを流されるままにやってきた結果、今ができていると思います。昨日とかは「海外に行ってみない?」という話が来て。来年は海外にいるかもしれないですね(笑)。そのように、想定していないところから未来は開けてくるなと考えていて、人を大切にしていけばどんどんおもしろいことが出てくると思います。
笹原:そういう考えって素敵ですよね。人運が良いという考え方も、そう思えるからまた良い人に出会えるんだろうし、その中でも重宝される存在だから良い人や良い企画に出会える。そこは素晴らしいと思います。
――大学1年生に向けてメッセージを。
笹原:コロナによる機会損失はあると思いますが、だからこそ個人が主体的になっているなというのはすごく感じます。自分たちもコロナ禍だからこそ生まれた機会やきっかけを提供したいと思って色々動いているので、そこで一緒に活動できれば良いなと思っています。
飯泉:出会う人を大切にしましょう。