File #4 笹原尚人(みやメシ応援隊)×飯泉一馬(U-lab)前編

2020年10月にリリースされた「みやメシ.com」。宇都宮市内のグルメ情報を紹介するウェブサイトだ。このサイトの作成に携わったのは、「みやメシ応援隊」と「U-lab」の2団体。今回は、みやメシ応援隊から笹原尚人さん(宇大・地デザ・社基・3年)、U-labから飯泉一馬さん(宇大・工・電電・3年)の両代表に話を聞いた。

――みやメシ応援隊、U-labの設立のきっかけは?

笹原:設立は2020年4月です。コロナ禍で身近な飲食店が苦境に立っていて、自分のアルバイト先も潰れてしまって。そんな飲食店の力になりたいと思ったのがきっかけです。飲食店がテイクアウトを始めても、その情報が届きにくい現状がありました。グルメ情報を発信することは、消費者にとってもお店にとってもメリットがあることなのではないかと思い、活動をスタートしました。

飯泉:設立は2018年9月で、当時は他学部との交流を目的に設立しました。友人関係は自分の学部学科にしばられがちですが、違う考え方をもつ人と共有する場を作りたいと思いました。1年前くらいからは、テクノロジーやデザインなどの研究と地域をつなげることを目的に活動しています。

――2つの団体がコラボして「みやメシ.com」を作った経緯は?

飯泉:地域デザインセンター主催の座談会にお互いが参加したことがきっかけです。その時に、みやメシ応援隊が運用していたSNSでは機能に限界があることを知って。お客さんを誘うだけでなく、実際に店まで運ぶ動線をみやメシ応援隊が持てたらおもしろいのではないかと思いました。

――みやメシ.comを作って得られたことは?

笹原:みやめし.comは、成功はしていないと思っています。それは大手のグルメサイトには勝てないと気づいたからです。ただ、SNSにはない機能がウェブサイトによってできたり、自分たちを知ってもらう新たな窓口ができたりしたことは良かったです。

飯泉:学生のウェブ開発はお金で動くわけではないので、モチベーションが重要。その点で、機能へのこだわりがあって要望をしっかり言ってくれる笹原さんみたいな人と作れたことは良かったと思います。今回のみやメシ.comで使った機能は次のウェブサイト開発でも活きてくるので、自分たちにとってはありがたいですね。サークルビラ一覧サイトでもみやメシ.comの機能を一部継承しています。

――多い時には、3日に1回のペースで話し合いをしたこともあったとか。みやメシ.comの活動を通してお互いに抱いた印象は?

笹原:飯泉君は技術的にも良いし、性格もめちゃめちゃ良い。喋っていても刺激になるし、お互い切磋琢磨できる関係だと思います。

飯泉:(笹原さんは)活動の中で変わっていった感じがします。みやメシ応援隊だけでなく新しいことや別の方向性にも熱を注ぐことができる、すごくおもしろい人だと思います。

――みやメシ.com完成後も2人で話すことはある?

笹原:そうですね。結構LINEもするし。昨日もLINEしていたよね?

飯泉:LINEはよくしますね(笑)。次の企画の連絡もありますしね。

笹原:お互いに何かしらやっているから、何か協力できる部分がある。そこで協力したり、「今どんな感じ?」っていう意見交換をしたりします。

地域デザインセンター主催の座談会をきっかけに出会い、活動をスタートした2人は今も新たな挑戦を続けている。後編では、新たな挑戦の内容や活動にかける想いについて紹介する。

参考 File #4 笹原尚人(みやメシ応援隊)×飯泉一馬(U-lab)後編uu-yell