EngineerMixとは
EngineerMix(エンジニアミックス)は、宇都宮大学工学部卒の杉本大介さんが代表を務める株式会社Lifedge(ライフエッジ)が展開する新しいシェアハウスの形である。(株)LifedgeはITシステム開発・IT人材事業の企業で、一般のIT企業と一味違うのが、エンジニア育成・サポートをBtoCで行なっているところだ。よりクリエイティブな発想をもった「生み出すエンジニア」の育成を目的に、エンジニアの主体性を重視した学習サービスを提供している。エンジニア志望者を全国から集め、独自開発のプログラミング学習サービスで勉強してもらい、利用者同士でコミュニケーションを促す。そして、ある程度スキルを身に付けた人には自社に来た案件を発注して実践させる。こうすることでクリエイティブなエンジニアを増やそうとしているのだ。プログラミングは小学校の必修科目になることでも注目されており、今後市場の拡大が予想される分野である。そんな中、「生み出すエンジニア」を増やすためにスポットを当てたのが、費やせる時間が長くコミュニケーションが取りやすい「住」環境。初めてのシェアハウス立ち上げに選んだ場所は、宇都宮だった。
杉本さんは2019年に廃部になってしまった宇都宮大学アメフト部OB。学生時代はアメフトと旅浸けの色濃い日々だった。卒業後も思い入れは強く、たまにOBとして訪問していたが、廃部によってメンバーと会ったり宇都宮に来たりする機会がなくなってしまった。思い出の宇都宮に来る理由、そして自分と同じように宇都宮を離れた人々がいつでも帰ってこられる場所がほしかった。同時に、自身が経営する会社のサービスとしてエンジニアのためのシェアハウスをやってみたかった。そこで誕生したのがEngineerMixだ。エンジニア志望者がシェアハウスをしながらLifedgeの学習ツールプログラミングを学び、教え合い、それを生かして仕事をする場を作った。2021年3月には神奈川に2軒目を立ち上げた。今後全国に展開し、EngineerMixの住人は自由に各シェアハウスを行き来し交流できるようにすることを目指している。シェアハウスはハードルが高いという人には、オンラインサービスであるEngineerBaseがおすすめ。現在約80人が会員となっているサブスクリプションの学習サービスで、講師のバックアップの元、リアルタイムで質問や会員同士のオンライン交流などをしながらプログラミングスキルを身につけることができる。杉本さんは、このオンラインサービスを入口として、いずれそこでできたコミュニティで実際にシェアハウスに住んでもらい、オフラインこその生身のコミュニケーションで切磋琢磨してもらうことが理想だと語った。