マンホール部3【雨も滴る栃木県黒磯】

今回、ご紹介するのはこちらです。

雨でぬれた路面にしっとりと光る紫陽花です。

「あめ」という文字が、なんともしっくりくる一枚です。

旧黒磯市の市の花である紫陽花がデザインされた雨水用のマンホール。

雨水用とは、一般に、蓋にあいた穴から道路などに降った雨水を集めて、

道路の浸水を防ぐために設置されているもののようですが、

穴が開いていないものでも雨水用として販売されており、

設置場所によっては、穴が開いていないもの使われるようです。

前回は、マンホールから見えてくる仕事ぶり(用途)に注目すると、

その地域の産業がみえてきたお話をしましたが、

今回は、マンホールから自治体の合併の痕跡を見ることができました。

合併しても、デザインマンホールはそのまま使われることが多いようです。

町の名前が変わっても、その町の日常の中に残る旧市町の痕跡に出会うと

歴史資料館などでは味わえない

体感的な街の移ろいを感じられるところが気に入っています。

この柄のマンホールは、黒磯駅前にも残っていますので、探してみてください。

この1枚を採取(撮影)した日は、

当時5歳くらいだった友人の娘ちゃんとマンホール探しを楽しみました。

別れた後も、しばらく娘ちゃんはマンホール探しに夢中になっていたとか。

私がマンホール好きと知った方には、

「なんでマンホールなの?」と聞かれることも多いですが、

気になり始めるとついつい見てしまう魅力は、子どもも大人も同じようです。