今回、ご紹介するのはこちらです。
雨でぬれた路面にしっとりと光る紫陽花です。
「あめ」という文字が、なんともしっくりくる一枚です。
旧黒磯市の市の花である紫陽花がデザインされた雨水用のマンホール。
雨水用とは、一般に、蓋にあいた穴から道路などに降った雨水を集めて、
道路の浸水を防ぐために設置されているもののようですが、
穴が開いていないものでも雨水用として販売されており、
設置場所によっては、穴が開いていないもの使われるようです。
前回は、マンホールから見えてくる仕事ぶり(用途)に注目すると、
その地域の産業がみえてきたお話をしましたが、
今回は、マンホールから自治体の合併の痕跡を見ることができました。
合併しても、デザインマンホールはそのまま使われることが多いようです。
町の名前が変わっても、その町の日常の中に残る旧市町の痕跡に出会うと
歴史資料館などでは味わえない
体感的な街の移ろいを感じられるところが気に入っています。
この柄のマンホールは、黒磯駅前にも残っていますので、探してみてください。
この1枚を採取(撮影)した日は、
当時5歳くらいだった友人の娘ちゃんとマンホール探しを楽しみました。
別れた後も、しばらく娘ちゃんはマンホール探しに夢中になっていたとか。
私がマンホール好きと知った方には、
「なんでマンホールなの?」と聞かれることも多いですが、
気になり始めるとついつい見てしまう魅力は、子どもも大人も同じようです。