バーチャル宇都宮大学③1分で分かる富山先輩の制作解説

こちらの連載企画は、デザインとテクノロジーの学生団体U-labを代表するプロジェクトのひとつ、バーチャル宇都宮大学(通称:VRUU)の制作者たちをVRUU宣伝広告班ふじくらが取材していくお話です。

▷過去の記事もチェック!→VRUU①「桑鶴君、お疲れさま!」

バーチャル宇都宮大学とは?

長引くコロナの影響で、例年大学が主催するオープンキャンパスが軒並み中止や延期。大学受験に不安を感じている高校生も多いだろう。そんな社会問題に向き合いここぞチャンスと立ち上がった、宇都宮大学(以下、宇大)生から成るプロジェクトチーム『バーチャル宇都宮大学 制作・運営チーム』通称VRUU(Virtual Reality Utsunomiya University)。彼らが我ら宇大の魅力を伝えようと、若かりし(?)高校生時代を思い返しながら高い技術力と企画力で作り上げた感動必至のバーチャルキャンパスである。今年は2年目。

陽東制作班リーダーに聞いたVRUU

今回取材したのは、宇大工学部情報工学科3年の富山翔一さん。3DCG講習会を牽引するU-lab 3DCG分野の立役者である。もともとCACTUSというサークルに所属して活動していたところU-lab創設者 飯泉先輩からスカウトされ、いつのまにか入れられていたと言うからU-labの先輩たちの妙技には感心せざるをえない。

陽東制作班は、宇大の陽東キャンパスを制作するチームで、1~3年生の4人で構成されている。昨年制作した陽東キャンパスに、建物や小物を追加したり修繕したりしてアップグレードさせている。お先に見せてもらったが、再現の追求ぶりに感服した。地面、花壇、空、自転車、標識、電柱、建物……ぜひ本物と見比べてほしい。今回は、そんな制作の方法を具体的に紹介しよう。

主に使うもの

・Google マップ

・3DFゼファー(3DF Zephyr)・・・3D計測ソフト=フォトグラメトリ

・ブレンダー(Blender)・・・3DCGモデリングソフト

・ユニティー(Unity)・・・ゲームエンジン

・クラスター(cluster)・・・バーチャルSNS

と、言われても意味が分からない文系枠ふじくらに富山さんは懇切易しく解説してくれた。

分かりやすい解説

Googleマップのストリートビュー画像から3DFゼファーを使ってフォトグラメトリをする(サンプル作り)

その出力されたモデルにそってブレンダーで形をあわせていく(部品工場)

ブレンダーで各担当者が作ったものをユニティーで配置したりワールドの設定をしたりする(組み立て工場)

クラスターにアップロードする(出荷)

なんと分かりやすい! 大変なことを質問した際も、後輩に教えるときに専門用語を噛み砕いて伝えることだと語ってくれた。陽東制作班のこだわりは、なんと言っても制作物それぞれのクオリティーの高さとそれらを配置したときの全体的なリアルさ。受信デバイスによって最適化されるように工夫もしている。

制作中の1号館
完成した1号館

最後に、バーチャル宇都宮大学に来てくれる高校生にメッセージ


「いろんなオープンキャンパスがある中で宇大に来てくれてありがとうございます。バーチャル宇大を通じて宇大の知らない魅力を知ってもらいたいです。この頃はバーチャル空間の可能性、将来性が上がっています。3DCG関係にも興味をもってくれたら嬉しいです」。

なんだか興味が湧いてきたでしょう? バーチャル宇都宮大学のクオリティーを上げてくれている富山さん、取材ありがとうございました。次回は代表登場、お楽しみに!

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