【対談】ライター達の裏話

こんにちは! ゆうとです。

今回は、uu-yellで連載中の「ひとり暮らしの健康学入門」を担当しているトミーさんと、「子ども科学ラボ」を担当しているすみれさんに話を聞きしました。

普段は科学に関する情報を発信する二人。そんな二人がどのように科学に興味を持つようになったのか、記事を書く際のモチベーションなど、普段は聞くことの出来ない発信する側の裏話を聞きました!

―科学に興味を持ったきっかけは何ですか?

トミー:元素を題材にしたエレメントハンターというアニメと中学の化学がきっかけです。中学の化学とエレメントハンターの内容が結びつくところがあり、そこから自分で興味を持って科学に関して調べるようになりなした。当時は他のアニメを見る感覚と同じようにそのアニメを見ていました。

すみれ:私は高校2年生の時に宇都宮大学で行われていたiP-Uに参加したのがきっかけです。先生に勧められて半ば強制的に参加したのですが、そこから科学に興味を持つことができました。特にメダカに関する研究が楽しかったのを今でも覚えています。

※ 科学技術振興機構が進める『グローバルサイエンスキャンパス』事業の宇都宮大学での事業名、主に高校生を対象にする科学技術人材を育成するためのプログラム

―科学を勉強してきた中で、驚いたことや役に立ったことは何ですか?

トミー:相対性理論はご存知ですか? 場所によって時間の流れる速さが変わる理由を説明した理論のことです。その理屈を知った時に時間に対する先入観が無くなり、世の中って面白いなって感じました。 

すみれ:ウイルスに関することですね。 高校のときにウイルスについて勉強していたおかげで、コロナに関する情報を理解する際に役に立っています。そしてその他にも、日常生活の中で学んだことを実感できる機会が増えて、目に入るすべてのものが面白く感じるようになりました。

トミー:めっちゃわかります。高校の化学で浸透圧をやったのを覚えていますか? 浸透圧の原理があるからこそ、魚に塩をかけると水が出てきますよね。それを発見できたときに科学を勉強したことが、日常で役に立っていると実感することができました。

―記事の内容はどのように着想を得ていますか?

トミー:まず記事を書く上で大事にしていることが基本2つあります。1つ目が大学生にとって実践しやすいかどうか。そして2つ目は大学生にとって身近で、興味を持ってもらえそうなものかどうかです。そのため、普段の友達との会話の内容を大事にしています。例えば、「コンビニで買える!太りづらく、食費も浮く手軽なおやつ4選」は、友達が体重を気にしているという一言からアイデアを得て記事にしました。

すみれ:高校の科学や中学校の理科で、面白いなって思ったことを取り上げています。 また、子ども科学ラボのメンバーとの会話の中で、科学の話が出るのでそれを詳しく調べて記事にしたりもしています。

トミー:友達と科学の話をするのってすごいですね。

すみれ:はい。LINEで友達から科学の話題が送られてききて、それについて1時間ぐらい話をすることもあります。

―記事を書く上で気をつけていることはありますか?

トミー:根拠を明確にするために、参考文献を載せることです。すべての記事に参考文献のリンクを載せるようにしています。また、複数の本で書かれている内容は多くの人に当てはまるのではないかと考えています。そのため、1つの記事書くのに多い時は本を4、5冊読みます。

すみれ:同じく間違ったことを書かないように注意しています。私は高校の教科書で確認をしています。そして、教科書で分からないことは本や論文を読んでいます。また、誰にでもわかりやすい記事を目指しているので、できるだけ専門用語を使わないで簡単な言葉で説明しようと努力しています。

トミー:論文が必要になる時ってどんな時なんですか?

すみれ:例えば、人工甘味料についての記事を書いたときですね。 人工甘味料の話は高校の化学の教科書にはのっていなかったので、論文をたくさん読みました。

―モチベーションはどのように保っていますか?

トミー:2つあります。1つは役に立っているっていう実感や役に立ちたいという気持ちです。ひとり暮らしの健康学入門を見てくれている人がいると知ったときはすごい嬉しかったです。役に立ってるんだという実感が持てて、やりがいを感じました。もう1つは自分の知識の確認です。忘れることや記憶が曖昧になることがあるので、それを文章にして頭の中を整理しています。

すみれ:まず科学がとても好きという気持ちがあります。記事を書いていると、今まで興味を持ってこなかったことでも、ほかのメンバーが言及してくれことで、新しい発見があります。そのことが、新しいことに興味を持つきっかけとなり楽しいです。

―今後の展望を教えて下さい。

トミー:より宇大生に向けて具体性を増した記事を書きたいと考えています。例えば、以前紹介した食べ物が宇都宮市のどこに売っているかを記事にしたいと考えています。また一方で、学生問わず多くの人に読んでもらえるような記事も書きたいです。例えばカロリーに関する話もいいですよね。

すみれ:今後は高校科学が難しいと感じている高校生や大学生に向けて、分かりやすく解説をしていければと考えています。

―対談した感想をお願いします。

トミー:すみれさんの科学に興味を持ったきっかけが意外でした。多くのことに挑戦することがすごく大事なことなんだと再認識しました。

すみれ:メンバー以外の人と話す機会がほとんどなかったので、とても良い時間になりました。 特に根拠を明確にするのに苦労されているという話が印象的でした。科学に関する記事を書いている人だけが分かる事ですよね。